ストーリー/登場人物

ストーリー

時は現代。虫を操って戦わせる闘虫競技「虫陣戯(ムシジンギ)」が世界中で流行し始めていた。その仕掛けは「蟲神器形代(ムシジンギカード)」にある。それは、虫を自在に操れるという伝説の宝具、「蟲神器」の能力をコピーしたレプリカとして作られ市販されたものだった。

 

 主人公の篝 夏音(かがり かのん)は虫が大好きな小学4年生の男の子。彼は虫陣戯の大会に出場し、年間ランキングの優勝者に貸し与えられる伝説の蟲神器を手にすることと、憧れの称号「叡智(えいち)の蟲主」の座に輝くことを目指し、日々努力を積み重ねていた。

 

 だがある日、虫の知らせで正体不明の不吉な者たちが蟲神器を悪用し、世界中の虫を操って良からぬことをしようと企んでいると察知する。

はたして彼は不吉な者たちを退け、世界中の虫たちの平穏を守ることができるだろうか?そして憧れの「蟲主」の栄光に輝くことができるだろうか?


篝 夏音(かがり かのん)

虫陣戯のプレイヤーである蟲主として活動する、小学4年生の男の子。

華奢な体型でよく女の子と間違われる。

 

性格も普段は優しく内気な印象だが、虫陣戯をプレイする際は勝ち気で勇ましい雰囲気に豹変し、「蒼炎のカガリ」の異名を持つ。

 

虫陣戯のランキング首位を目指し、本物の蟲神器を手に入れて真の蟲主になることを夢見ている。

 

多数の虫を飼育しており、その様子を配信する昆虫系人気ヨーチューバー「なつのん」としての裏の顔も持つ。

 

顔を出さずに声のみの出演で配信していくうち、思いがけず女性ヨーチューバーとしての認識が広まってしまっていて、ファン数の急増と共に正体を明かしづらい状況になっている。


拝 蓮司(おがみ れんじ)

粗野で乱暴な性格だが、虫陣戯の腕前は確かで、「紅蓮のオガミ」の異名を持つ。

 

試合では超攻撃的なプレイを得意とする。

 

虫の育成方針は徹底した合理主義であり、戦いの道具として厳しく躾け、軍隊のように訓練しており、虫への愛情は薄い。試合では超攻撃的なプレイを得意とする。

 

家族一同から大変厳しく躾けられているため、真の蟲主となって周囲を見返してやろうと考え、ランキング1位を目指している。

 

「なつのん」の熱心な隠れファンであり、動画に影響されて最近は段々と虫のことも好きになってきている。

 

蒼炎のカガリへは対抗心を燃やし、ライバル視している。


蠱塚 天牛(こづか てんご)

30代半ばの蟲神器の若き研究者。虫陣戯を主催して虫たちと心を通わせられる才覚の持ち主を募っている。

 

主催する虫陣戯公式大会に自身もプレイヤーとして参戦し、大会2年目のシーズンではランキング1位で優勝するなど、最強クラスのプレイヤーとして「翠燐のテンゴ」の異名を持つ。

 

夏音に虫陣戯を教え込んだ師匠でもある。虫の研究もしているが、「研究対象」以上の感情はやや希薄であり、そのことが、自分が蜜絶の鏡に認められていない原因であると自覚している。

 

しかし最近は「なつのん」の動画に影響されて段々と虫のことが好きになってきている。

 

研究以外ではかなり天然ボケなため、「なつのん」の正体に気づいておらず、熱烈なファンであることを公言して夏音を困惑させている